バレエ好きがバケモノの子を観たとき

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クマテツといえば熊川哲也氏のこと

幼い頃に
「バレエを習いたい」
といったものの、親から
「そんな将来の役に立たないものは習わせられません」
と一蹴されました。

バレエで生計を立てている方、
何も知らない昭和の一般人の一意見としてどうかお許しください。

振り返ってみれば、
古い身体感覚が残りやすい私には
バレエを習えたとしても
苦しい思いをしたかもしれません。

訓練で身体の柔軟性が高まっても
ふとした瞬間に身体が固かった頃の身体感覚がよみがえってしまえば、
うまく踊ることは難しかっただろうと思います。

バレエは私にとってあこがれ。

有吉京子先生のバレエマンガはほぼ読破。

ローザンヌ国際バレエコンクールの放映は毎年の楽しみ。
ずっと昔から見ていました。
実は、今より昔のほうが格段に面白く、
その面白さはクロード・ベッシー先生が引き上げていました。
歯に絹着せぬ超辛口な解説は
自分が言われたら立ち上がれなくなるだろうとハラハラするレベル。
辛口なだけに、
ほめ言葉の真実味ったらなく
私はもしかしたらバレエ以上にベッシー先生の解説に
強く惹きつけられていたのかもしれません。

熊川哲也氏は、ローザンヌで日本人初のゴールドメダルを受賞。
ローザンヌで氏が踊ったドン・キホーテ バジルのバリエーションは、伝説級の踊りでした。

熊川哲也氏のバジルは絶品。
超絶技巧を決めた後のドヤ顔まで、トータルで技として「スバラシイ」
あのドヤ顔は、フルコースの絶品デザートみたいなもの。

熊川哲也氏のインタビュー映像も、
気持ちがいいくらいのナルシストっぷりがたまりません。

それくらい熊川哲也氏のことが好きだと、
バケモノの子で「クマテツ」と言われても、
脳内映像で熊川哲也氏が踊り始めてしまう私なのでした。

バケモノの子は録画してあり
ときどき思い出したように観る作品となりました。

***ここからネタバレ含みます***

クジラと化した一郎彦と九太の戦いのシーンは
映画館で観ればよかったと、
いつも後悔させられてしまうほど。

あれは大画面・大音量で観たら
違った印象になっていたはず。

バケモノの子は、親子関係に目がいきます。
一郎彦も九太も、
人間界から引き取られた子で、
猪王山(いおうぜん)は一郎彦
熊徹(くまてつ)は九太を育てました。

猪王山 は誰もが認める立派な親。
一方、
熊徹は親としてあるべき姿で九太に接することができないものの、
深い愛情を持っています。
そして、
熊徹と九太の生活には、
百秋坊と多々良が頻繁に食い込んでいました。

しかし、立派な親に育てられた一郎彦は闇に飲み込まれてしまいます。

子が闇に飲み込まれずに育つには
立派な親ならいいわけじゃない、ということ。

子育ては親だけじゃなく社会の仕事とすることが
よき社会を作るヒントなのではという考え方を、
あらためて認識できるような、
そんな映画でした。


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