自己肯定感を持つあの子のこと

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「自己肯定感を高める」とは自分を好きになることじゃない

わたしは、こうして“本当の自分”になる。「自己肯定感」の低い私が幸せになった5つのステップ
akko著 大和出版

自己肯定感を持つ身近な人たちへのリサーチや、私自身が自己肯定感を持つようになってから感じるのは、自己肯定感があると、自分の性格に「スキ」や「キライ」という言葉を使っても、自分という存在に対してはこうした言葉をあまり使わないということです。
自分という存在が「スキ」とか「キライ」を超えてゆるぎないものになっている、そんなイメージです。
よく、仲睦まじい老夫婦が互いを「空気のような存在」と表現することがあります。
「空気のような存在」というのは、「いてもいなくても同じ」という意味で使っている人もいれば「空気のようになじんでなくなると困る存在」という意味で使っている人もいます。
自己肯定感を持つ人たちの自分に対する感覚は、どちらかというと後者に近いのです。
「重苦しい空気」「空気がおいしい」という表現は違和感なく受け取れますが、「空気がスキ」「空気がキライ」という表現には多くの人が違和感を覚えることと思います。
自己肯定感を持つ人が「自分がスキ」とか「自分がキライ」と言っている人に持つ違和感は、「空気がスキ」という表現に感じる違和感と同じなのでしょう。
<中略>
自己肯定感がある人たちへのリサーチと自分の経験から「自分をスキになる」状態は、自己肯定感が低い人たちが自己肯定感を得ようとするときの第一段階で、目指すゴールは自分という存在に対して「スキ」も「キライ」もない状態だと思うのです。

拙著 『わたしは、 こうして“本当の自分”になる。』 より

…いやぁ、本を出して初めて【拙著】(せっちょ)という言葉があるのを知ったワタシ。
【拙い】(つたない: 技術的に未熟 )+【著書】で【拙著】。
しょうゆにひたひたに浸かったような日本的な言葉ですよね(笑)

で、この拙著(笑)
『わたしは、 こうして“本当の自分”になる。』 の一章と二章では
自己肯定感とはなんぞや?ということを私なりの解釈で書いています。

この「自己肯定感を持つあの子のこと」は
noteで初めて発表して
noteのおすすめ記事として紹介されたことで 『わたしは、 こうして“本当の自分”になる。』 の出版につながりました


マンガに描いた通り
自己肯定感を持っている人に限って
自己肯定感について考えないし
自己肯定感という言葉さえ知りません
それは
健康な皮膚を持っている人が皮膚について考えないのと同じです

皮膚の機能やケアの方法、
皮膚をいい状態に保つさまざまな生活習慣を熟知している人のなかには
過去にひどい皮膚トラブルに悩み
回復のための知識を得、実践をした歴史を持っている人がいます
皮膚で苦しんできたからこそ、人に教えられるレベルに皮膚について詳しいのです

自己肯定感の高め方を語る人は
過去に自己肯定感が低かった可能性が高いのでしょうね

自己肯定感について書かれた本はたくさんあります
私の本もそのひとつです

原稿を書くときに一章と二章はかなり時間がかかりました

自己肯定感について思うところがたくさんありすぎて…
私にお酒を飲ませて自己肯定感について語らせたら
三時間拘束は覚悟してね、というレベル
それをこの本の一章と二章にぶっこみました

その中でもこれは言いたい!というのが
「自己肯定感を高める」とは自分を好きになることじゃない
ということ

自己肯定感の高めた先のゴールは自分という存在に対して
好きも嫌いもなくなる状態

自己肯定感を得るプロセスをマラソンに例えるなら
自分を好きになる、という状態は、 ちょうど折り返し地点

うつ状態の回復は
薬を飲まなくなるのはゴールではなく折り返し地点
薬なしでも心身ともに健やかに生きることができる
生活習慣を構築するのがゴール

何かを達成しようとするとき
長いプロセスのなかに
小さなゴールをたくさん設定するやり方があります

それ自体は否定しません

自己肯定感を得て自分を好きになろう!
…みたいな
小さなゴールを最終ゴールのように言ってしまうのはどうなんだろう?
そう私は思っていて、
その思いのたけを本にすることができたのは幸せなことでした

…もうちょっと売れたらいいのになぁ…(笑)

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