電気グルーヴとドッペルゲンガー

これは二十代のころのおはなしです。
こうして、自分の経験をマンガにするようになって、
つくづく事件の多い人生だなと思います。

美術系の短大を卒業して、
生きるために仕事をし
アートから遠ざかってしまうのがイヤで
一年に一度くらいの頻度でギャラリーを借りてグループ展をしていた時期がありました。

最初は10人近くでやっていたグループ展も、
どんどん参加者がいなくなっていきました。
そうなるとギャラリーの賃料のひとりあたりの負担が大きくなってしまいます。

デザイン会社に勤める友人が、
同僚のAさんを連れてきてくれたのは、
まさに渡りに船。
たしかAさん含めて6人でグループ展を開いたはずです。

グループ展の企画者は私だったので、
友人がAさんと私とを引き合わせました。

そこでマンガにある「瀧ネェに似てる」という発言があったわけです。

当時の電気グループのライブMCで石野卓球氏がひんぱんに「瀧ネェ」を登場させていたので、
私にとって耳慣れた言葉でした。

2ページ目の卓球氏のマイクの持ち方と指さし方は、
当時、電気グルーヴのライブ仲間とマネをして遊んだものです。
相手に話しかけるとき、このポーズで話しかけるという。
このポーズで話しかけられたら、自分も同じポーズをとる、という謎ルール。

首をすくめて脇をしめ、
マイクを持った右手の真横に近づけるように
手の甲を下にした左手をそえるとこのポーズです。

マイクの持ち方も特徴的でした。
マイクのヘッドの部分をあごにくっつけるように当て、
根元の部分をにぎります。
今でも卓球氏がそうしているかわかりませんが、
当時はこういう持ち方をしていました。
記憶をたよりに描いてみました。
もうちょっと顔を似せて描けたらなぁ…

マンガでは卓球氏のセリフで
「弟がね、ごはん食べすぎて困るの」と書きましたが、
マンガの下にうっすらと「実際には「弟」という言葉を使っていませんでした」と注意書きを添えました。
この説明をマンガに入れてしまうともっさりしてしまうと思ったので、
最低限の説明にとどめました。

実際には
「マサルがね、ごはん食べすぎて困るの」と言ってました。
ピエール瀧氏の本名は、マサノリ。
本名を言うのを避けて、
芸名の瀧勝(タキ マサル)の方を使ったんだと思います。

もう、確実に20年以上前のライブのMCなので、
覚えている人はほとんどいないと思うのですが、
「事実と違う」というツッコミの予防線のために書いておきました。

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