トマトの毒親

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親がよかれとしたことも、子どもをむしばむことがある

このマンガは拙著
『わたしは、こうして“本当の自分”になる。 「自己肯定感」の低い私が幸せになった5つのステップ』
のために描いたマンガです。
第三章「自分で自分を育てなおす」の冒頭に掲載しています。
お世話する対象の質を知る大切さを描きました。

これはすべての生き物のお世話に共通すること。

トマトは水を切り詰めたほうがよく育ちますが、
たとえばアジサイは「水食い」と呼ばれるほど水が必要です。

オーストラリア原産で乾燥地帯に住む
セキセイインコやオカメインコを飼ったあとに
南米原産で熱帯雲霧林に住む
サザナミインコを飼った私は
水の飲みっぷりがまるで違うことに驚きました。
サザナミインコは、マラソンの後の人間みたいに
ゴッキュンゴッキュン水を飲みますし、
ごはんを噛んで飲み込んだ後に味噌汁に口をつけるように、
水を飲みながら餌を食べたり、
残ったごはんに味噌汁をかけて胃に流し込むように、
餌を水でふやかしてから食べたりします。

ほめて育てる、とか
叱らない子育て、とかありますが、
それって、
「水さえあげていれば大丈夫」みたいな感覚だと思うのです。

私は一切ほめてもらえずに育ちました。
言葉では言われなくても
母が
「ほめると調子に乗ってなにもしなくなる。ほめたら子どもをダメにする」
と考えているのをひしひしと感じていました。

そんな私がどうなったかというと、
「どんなにがんばってもほめてもらえない。ダメな私はいなくなったほうがいい」
と思うようになりました。
ほめられない自分は、役立たずだから死んだほうがいいんだ、と。

私の母親は
水食いと言われるアジサイに水をあげずに育てるようなことを私にしたわけです。

ただ、思い返せば、
私はほかの子と違うことがとても多く、
しかも第一子でした。

私が子ども時代を過ごした昭和は、
今ほどには子育ての情報はありませんでした。

第一子として変わった子どもである私を育てるのは難易度が高かっただろうな、と思います。

まわりの人には、
あさがおやひまわりの鉢植えがもたらされているのに、
自分の目の前にはエアプランツがもたらされて、
「上手に育てなさい」と言われても、
お世話初心者だと難しい。

そう考えたとき、わだかまりが少しだけ解ける感覚があります。

『わたしは、こうして“本当の自分”になる。 「自己肯定感」の低い私が幸せになった5つのステップ』 では、

親が子の質を理解しないで育てたとしても、

自分で自分の質を知り、育てなおすことで、
本来の自分を取り戻せばいいよ!
それはいつでも遅くないよ!

ということを書いています。

自分という素材を最終的に育て上げるのは、
親ではなくて自分だと思うのです。

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