私は説明魔人で。
とにかくまぁ説明したがり。
説明ができる自分に酔っている場面も日常生活の中で多々あるはず。
私の説明への執着は、喜びや満足といった快い感覚を得られることから生まれています。
私が幼いころ
質問してもろくに答えてくれなかった大人たちとは違う自分になれた満足。
三十代後半まで説明が不得手だと思い込んできたため、
人になにかを説明するということから逃げていたのが、
実は自分で思うほど不得手だったわけではないのが自覚できた喜び。
身近な大人が、こちらの思いを伝えても受け取らなかったり、抑圧してきたりした経験から、
「伝えてもムダ」という思いが私の深いところにずっしりと横たわっています。
説明がヘタだと思っていたから、
伝えてもムダだと思っていたから、
人に何かを説明するということを避けて生きてきました。
そうすると、
共感してもらう、という経験が著しく少なくなるわけです。
たくさんの人の中にいてもひとりぼっちのような感覚に陥るようになります。
自分を育てなおして、
伝えることができるようになりつつある自分が誇らしい。
言葉を織りあげるのは、私にとって快楽を覚える行為です。
その快楽を覚える行為を封じて、
言葉で説明したいところを絵で説明する、というのをこの作品でやってみました。
光の当て方や
人の動きで何が起きているのかを伝えようと試みました
伝わったかどうかは発表してしばらくしないとわからないでしょうねぇ…